胃疾患リスクABC検査
胃疾患リスクABC検査について
ABC検査とは、胃の萎縮度を測定する血中ペプシノゲン検査(PG検査)と胃潰瘍や胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ薗の抗体価検査(HP抗体検査)を組み合わせて同時に行う検査です。
採血のみの簡単な検査で胃がんのリスクを判定できるので、その後上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査を行うなどの検討の際に役立ちます。
検査結果は、一般的にはペブシノーゲン検資(PG)とへリコパクター・ピロリ抗体価検査でA~D の4つのグループに分類されます。
A群 | B群 | C群 | D群 | |
血中ペプシノゲン値 (PG値) | 陰性(-) | 陽性(+) | 陽性(+) | 陰性(-) |
ヘリコバクター・ピロリ抗体 (HP抗体) | 陰性(-) | 陰性(-) | 陽性(+) | 陽性(+) |
リスク | << 低い胃がん発生のリスク高い >> |
A群 | 健康的な胃粘膜です。胃の病気になる可能性は低いと考えられます。 |
B群 | 少し弱った胃粘膜です。潰瘍等に注意して、内視鏡検査を受けましょう。 |
C群 | 胃粘膜が萎縮しています。定期的な内視鏡検査を受けましょう。 |
D群 | 萎縮がかなり進んだ胃粘膜です。毎年の内視鏡検査を受けましょう。 |
判定結果がB・C・D群の方は胃がんハイリスク群に分類されますので、精密検査として内視鏡検査を受ける必要があります。
また、胃疾患リスクABC検査では判定結果によって、内視鏡検査を受診するべき適切な間隔が設定されています。
定期的に内視鏡検査を受診するよう心がけましょう。
検査費用 | 3,500円(税別) |
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ご予約は 045-365-6677
※インターネット予約は受け付けておりませんので、必ずお電話にてご予約をお願い致します。
ABC分類に適さない方
胃疾患リスクABC検査において以下に該当される場合は、正しい判定ができない可能性があります。
- 明らかな上部消化器症状(胃痛、胃もたれ、胸やけ、消化不良など)のある方
- 上部消化管疾患(慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など)の治療中の方
- 胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)を服用中の方
- 胃切除後の方
- 腎不全の方(クレアチニン3mg/dL以上)
- ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療をうけたことがある方