予防接種
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何卒ご了承ください。
インフルエンザ予防接種
令和6年度インフルエンザ予防接種は終了いたしました。肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎は細菌やウイルスなどによって肺に炎症が起きる感染症です。
平成23年の死因順位では、脳血管疾患を抜いて肺炎が3位に浮上しました。(1位:悪性新生物、2位:心疾患、3位:肺炎)
肺炎により亡くなる方の95%以上は65歳以上の方であり、高齢化が進んだことにより、免疫力が低下している高齢の方が増加したことが影響していると考えられます。
肺炎を防ぐには、うがい・手洗い・マスクの着用などがあります。
また、日頃から、持病の治療につとめたり、禁煙をしたり、からだの抵抗力(免疫力)を高めたりするようなことも有効とされています。
肺炎球菌とは
肺炎の原因は細菌、ウイルス、真菌などの微生物の感染が中心です。
肺炎球菌は肺炎を生じる細菌の1つですが、成人がかかる一般的な肺炎の約25%〜40%程度を占めています。
特に、高齢者の肺炎の約半数は、肺炎球菌が原因とされています。
肺炎球菌ワクチンとは
高齢者の肺炎の中で、最も頻度の高い「肺炎球菌」という細菌感染を予防するワクチンです。
肺炎球菌には、80種類以上の型がありますが、肺炎球菌ワクチン接種により、そのうち23種類に対して免疫をつけることができます。
接種により、肺炎球菌による肺炎の8割に効果があるといわれています。
ただし、肺炎球菌ワクチンは、肺炎のすべてを予防するワクチンではありませんが、接種することによって、重症化防止などの効果が期待されます。
なお、接種してから免疫ができるまで、平均で約3週間かかります。
1回の接種で5年以上免疫が持続するといわれています。
季節を問わず接種可能です。
次のような方に肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめします
- 65歳以上の方
- 心臓や呼吸器に疾患をお持ちの方
- 腎不全や肝機能障害のある方
- 糖尿病の方 など
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは
体の片側(右半身か左半身)の一部に刺すようなピリピリした痛みが出て、水ぶくれや赤い発疹が出る病気です。原因は水ぼうそうと同じウイルスです。水ぼうそうに罹ると完治後もウイルスが体内に潜んでおり、免疫力が落ちた際に発症します。
日本人成人の9割以上は罹る可能性があり、80歳までに3人に1人は発症するとされています。50歳代〜70歳代が発症しやすいです。
症状の出た場所によっては、難聴や顔面神経まひ、角膜炎や網膜炎など、合併症を引き起こすことにもつながります。
帯状疱疹の予防(ワクチンについて)
帯状疱疹を予防するワクチンには水痘ワクチン(ビケン)と「シングリックス」の2種類があります。 当院では「シングリックス」を推奨しています。シングリックスは、2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンとして発売されました。 シングリックスの予防効果は以下の通りです。
- 50歳以上の方で約97%
- 70歳以上の方で約90%
上記のように報告されており、水痘ワクチンよりも有効性が高いと考えられます。
水痘ワクチン接種後は、27 日以上あけなければ他のワクチンを接種できません。
一方、シングリックスは不活化ワクチンにあたるため、生ワクチンとの組み合わせでなければ、投与間隔の縛りがありません。
体内で強い免疫を作ろうとするため、シングリックスの接種後、多くの方は注射部位の痛みや腫れが出ますが、多くの場合は3日以内に治まります。2ヶ月間隔で筋肉内に2 回接種します。遅くとも 1回目から6ヶ月以内には接種の必要があります。
接種費用は水痘ワクチンより高額ですが、幅広い年齢層に高い予防効果が示されており、PHN(帯状疱疹後神経痛)の発症を抑える効果を期待できます。
予防接種価格表 (税込、自費)
【生ワクチン】 | |
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MR(麻疹・風疹混合)ワクチン | ¥9,500 |
ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン | ¥6,000 |
水痘(みずぼうそう)ワクチン | ¥8,000 |
【不活化ワクチン】 | |
インフルエンザワクチン(接種期間あり) | ¥3,500 |
帯状疱疹(シングリックス) | ¥22,000 |
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス) | ¥8,000 |
B型肝炎ワクチン(0.5mL) | ¥5,000 |
※2020年10月1日から異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更されました。 詳しくはこちら